2025年10月24日

高効率設備導入によるメリット Vol.1

設備の省エネ改修とは

施設の設備を改修することは、単なる老朽化対策ではありません。それは、コスト削減、快適性の向上、そして地球温暖化対策に貢献する未来への投資です。
特に空調や照明、給湯といったエネルギー消費の大きな設備を最新の機器に更新することは、脱炭素社会の実現に大きく貢献します。本記事では、高効率設備を導入することによる削減効果(CO2削減量、光熱費等)についてご紹介します。

設備の省エネ改修による効果(イメージ)

実際に設備を改修した場合の具体的なシミュレーション結果を下図に示しております。
関東地方の福祉施設の建物を対象に以下の前提条件で空調、照明、給湯設備を改修した場合は、年間で見るとおよそ1,436万円の光熱費を削減することができます。

■前提条件

改修設備および稼働条件

■設備の仕様

空調設備
照明設備
給湯設備

■計算結果

一次エネルギー消費量とCO2削減量
年間光熱費(改修前後)
改修前後の年間光熱費(万円)

まとめ

空調、照明、給湯といった設備の改修は、それぞれの分野で省エネと快適性を向上させるだけでなく、それらの積み重ねが大きな脱炭素効果を生み出します。 脱炭素社会の実現は、企業や個人の努力なしには成し得ません。設備の高効率化は、そのための第一歩であり、環境負荷を減らしつつ、経済的なメリットも享受できる賢い選択です。

SIIでは、補助制度で対象としている空調やボイラなど業種横断的によく使用される汎用設備の中で高いエネルギー消費効率などの基準を満たす設備をデータベース化しています。既存設備の稼働時間を入力し、そのデータベースからメーカー名や型番検索で省エネ型設備を選択すれば、設備更新後の標準的な省エネ効果と年間のコスト削減額が確認できる「省エネ計算プログラム」を公開しています。
本記事のコストシミュレーションは一例ですが、省エネ設備の導入前後の削減効果を算出する際に活用ください。

脱炭素ビルリノベ事業では、外皮の断熱改修費用や高効率設備の導入費用が補助対象となっております。
イニシャルコストの低減も見込めるため、ぜひ補助金の活用をご検討ください。