2025年08月28日

窓の断熱改修におけるメリット

外皮の高断熱化について

外皮性能とは、建物の外壁、窓、床、屋根など、室内と室外を隔てる部分の断熱性能や気密性能のことです。具体的には、外気の影響により室内の温度変化をどれだけ抑えられるかを示す指標です。外皮性能が高いほど冷暖房の効率が上がり、省エネ効果も高まります。

建物外皮(壁や窓)の改修に対してはハードルが高いという印象を持たれるかもしれませんが、窓の改修においては近年さまざまな工法が普及したことで短期間での工事が可能となりました。工法によっては施工時の足場が不要となるためコスト削減にもつながります。
また、「居ながら工事」も可能なため、通常の営業やサービスを継続したまま工事を進めることができます。
「居ながら工事」の改修例については、別途改修イメージの記事を掲載しておりますので、ぜひ下記よりご覧ください。

窓の断熱改修におけるメリット

窓の断熱改修には、光熱費の削減、結露の抑制、防音性・防犯性の向上、快適性の向上など、さまざまなメリットがあります。

例えば、断熱性能に優れた窓を導入することで、夏は窓から流入する熱を抑え熱中症リスクを低減することができ、冬は窓から流出する熱を抑え暖かさをキープできます。これにより光熱費の削減につながると言えます。

既存の単板ガラスからLow-E複層ガラスや真空ガラス等の「断熱窓」に交換することで高断熱化を実現。内窓を設置すれば、遮音性能も大幅に改善。

窓の断熱改修による効果(イメージ)

実際に窓を改修した場合の具体的なシミュレーション結果を下図に示しております。
以下の窓の仕様・前提条件の場合は、年間で見るとおよそ220万円の電気料金を削減することができます。

■前提条件

前提条件

■窓の仕様

窓の仕様

■計算結果

計算結果
  • 窓の仕様や前提条件によって、Webプログラム計算結果とは
    異なる場合がございます。

まとめ

本記事では窓の断熱改修によるメリットを紹介しました。
建物の改修において、特に外皮(壁や窓)の改修はハードルが高い一方で、さまざまなメリットがあり、導入による省エネ効果が高いと言えます。
特に、光熱費を削減するだけでなく、冷暖房効率を向上させることで快適な室内環境を保つことができます。
脱炭素ビルリノベ事業では、外皮の断熱改修費用や高効率設備の導入費用が補助対象となっておりますので、ぜひ補助金の活用をご検討ください。